『15年後のラブソング』を観てきました。

『15年後のラブソング』を観てきました。

今日は有楽町へ。外を出るころには凌ぎやすくなっていましたが、日中は夏の日差し。

映画館はソーシャルディスタンスのために1席ずつ開けての着席。映画館の収益としては半分になってしまいますが、利用者としてはこのくらいの感覚がちょうどいいな・・・とも思ったり。

原題は『Juliet,Naked』原作は小説のロマンス・コメディということでしたが・・・。

40歳手前で「人生15年を棒に振ってしまった」と過去を振り返り思い悩むヒロイン。お相手の男性(彼氏)は大学講師で「子どもはつくらない」という約束で付き合ってきたけど、ヒロインはやっぱり子どもが欲しくなり・・・結婚するでもなく、子どもを持つことにも否定的な彼との生活にモヤモヤ。彼女がそんな気持ちを抱えて過ごす一方、彼氏はミステリアスな経歴をもつ謎のシンガーに夢中。そしてそんな彼女のもとへ、謎めいた1通のメールが届いて・・・というのが前半。

この作品を見よう!と思ったきっかけは、謎のシンガー役の俳優が「Born to be blue」のイーサン・ホークだったから。チェット・ベイカーも魅力的でしたが、今回の多方面でタフな男性も楽しかったです、笑。今回はピアノを弾き語りするシーンもあって、多彩な方だと感じました。ヒロインのローズ・バーンも悩める女性像にぴったり!ファッションも含めてとても素敵でした。「ピーター・ラビット」でもヒロインを務めていますよね。

コメディと言いつつ、大笑いするようなドタバタはないですし(病院に元妻と子供たちが集結する時くらい?あれが一番の分かりやすいコメディ要素かもしれない)、ストーリーも特に大きな山もなく、谷もなく、オチも淡々と・・・という感じなので、辛い人には辛いかも。主演陣はもちろん、他のキャストも含めて役者は皆さんハマっていたので、キャスト目当てで行くなら楽しいかもしれません。群像劇とか日常を描いた作品って、難しいな・・・といつも感じます。美術や衣装など含めて、日常を丁寧に描いていると思いますので、アバンギャルドな作品に疲れた方にはお勧めしたいです。観終わった後、ほんわかできますよ。

最近は裁判モノとか、少し重さがある作品を見るのがしんどいと感じています。「コリーニ事件」観てみたいのですが、どうしようかしら。

landlady
お芝居をしています。寄り道と道草ばかり。お時間がある時にふらっと覗きに来ていただければ嬉しいです。