さよなら学び舎。

以前通っていた舞台の専門学校が閉校になったことを、人づてに知りました。
数年前から、少しずつ規模を縮小しているとは聞いていましたが、このような情勢が決定打となったようです。
ちょうど10年前の秋、こちらの学校を卒業しました。
最初の1年は正社員をやりながら。最後の半年はドタバタしながら笑。我ながらよくやったと思います。
在学中は、悔しいことも腹の立つことも山ほどありました。
きっと普通にお勤めだけしていれば味わうこともなく、知る必要もない感情だったと思います。
ですが、ここでの学びが未だに続く長い道の第一歩となりました。
何より、東京芸術劇場で卒業公演が行えたことは、本当に学校側に感謝の念しかありません。
(翌年に東北の大地震が起こって、そこから芸劇ではなくなったんですよね、確か・・・)
そして、卒業から10年経ってなお、お付き合いがある人も。こちらも同じように感謝。
環境が変わればお付き合いも変わります。細く長く繋がれるありがたみを感じています。
卒業後は一度だけ舞台出演のフライヤーを置かせて頂くために伺っただけの不肖な生徒である私ですが、所用で近くに立ち寄るたびに、明かりのついているスタジオが視界に入るとホッとした記憶があります。一旦は閉校という形となりましたが、情勢が落ち着けば、きっとどこかで志のある人たちが集まって、何かしら始まるのではないかと感じています。
学院長先生、スタッフの皆様、講師の先生方、長い間、本当にお疲れ様でした。
またきっと、新しい学びの場が始まる事を心より願っています。
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