『タージマハルの衛兵』を観てきました。
初台で観てきました!
いや、素晴らしかったです。←安直な感想。
演出、舞台美術、照明、音響、俳優!全ての調和で美しい舞台は成り立っていると改めて感じた作品でした。
舞台美術、とても良かったな・・・ラストの照明の当て方とか、勉強になる事ばかりでした。
最初の見せ場は第2場でしょうか。あの短い暗転で、よくあれだけ仕込めたな・・・と感心しきりでした。大きなものはまだしも、俳優の衣装やらメイクやら床のあれやこれや笑、あのまばゆい美しさから一転、地下牢に広がる暗がりの美しさも魅力的でした。
最後の方では、最初の台詞の伏線?も色々と拾えて楽しめました。
やはり王も神の忠実なる僕であったのか(王より神への侮辱罪の方が軽いと思っていたが実はやっぱりモゴモゴ・・・)、弱さとは、強さとは・・・。「いや、それはない(タージマハルが月よりも美しかったという台詞に対して)」とか「大事なのは考えない事だ」とか、個人的には好物を目の前にたくさん並べて頂いたような気持ちです。あーお腹いっぱい!こういう作品こそ、朗読劇でやったら面白そうですし、出演者の力量が問われる作品なのだろうな、なんて思ったり。
何より、エンディングがとても美しく、ほの暗い明りが心に灯ったままラストを迎えることができて良かったです。
千穐楽まで皆様大事なく迎えられますよう、お祈りしています。あの素晴らしい作品を、一人でも多くの人に見て頂きたいです。あれこそ中高生の修学旅行で見て欲しい作品です。分かりやすいエンタメの方が(特に保護者に)受けるのはわかっていますが・・・。
フライヤーもたくさんいただきました。見たい公演が山積みで、ここ数年のうっ憤を晴らすかのように、またお芝居に関わっていけそうです。