『千と千尋の神隠し』を観てきました。
観たい映画の上映スケジュールを調べていたところ、スタジオジブリの過去作品が上映されていることを知り、驚きました。
新作映画が多数上映延期になっているところ、映画館にとってはありがたい企画なのではないでしょうか。
全国の東宝系列の映画館限定のようですが・・・当たり前か^^;
「一生に一度は、映画館でジブリを」
このフレーズ、とても印象的です。
確かに、よくよく思い返してみれば、きちんと映画館でジブリ作品を観たことってあっただろうか・・・?どの作品も1年後には地上波でオンエアされてしまうので、映画館の音響とスクリーンでじっくり見たことって、なかったかもしれません。
公開されているのは『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』の4作品。
今回は『千と千尋』を鑑賞^^日本の歴代1位の興行成績は未だに塗り替えられていないのですね。因みに2位がタイタニックか・・・どちらも2001年、1997年と20年以上前の作品です。
平日のお昼間でしたが、なかなかの入り具合でした。
TOHOシネマズのプレミアムシートも初体験。通常の鑑賞料+1,000円で、椅子がグレードアップされます。横に仕切りもあり、ゆったりと座れます。荷物を置くスペースも横にあるので、荷物が多い私には嬉しい。3時間近い作品ならば、絶対このシートをお勧めします。
小学4年生の少女・千尋が経験する不思議な出来事を通して、ほんの少し大人への階段を上るストーリー。
個人的には、人間界から突如異世界で奮闘することになった千尋の姿が、学生から社会人になりたての人たちと重なり・・・自分の事を思い出したり、物語の前半で泣けました。特に千尋がハクからおにぎりを貰うシーン・・・。少しずつたくましくなる千尋の姿にとても励まされました。
そして近年、宮崎作品でいわゆる「(専業の)声優」を起用しない理由も、映画館で鑑賞することで少し分かった気がしました。
役者の芝居って、良くも悪くも「引き込む力」があるんですよね。「聞いてしまう」というか・・・。
いえ、台詞は聞こえないと困るのですが^^;聞かせる以上の「演技力」みたいなものって、時に邪魔になってしまうのかな、と今回「千と千尋」を観ていて感じました。アニメーション(映像)に集中できないというか、意識の半分は役者の芝居にいってしまうというか・・・。
宮崎さんの描く、あの世界観に映画館で没頭するためには、下手に訓練を受けた職業声優より、多少覚束なくてもナチュラルな喋り方をしてくれる人の方が、映像の美しさを損なわずにお芝居を成立させてくれるのかもしれない、と感じました。
そして最後、木村弓さんの「いつも何度でも」が本当に美しい旋律で・・・。「千と千尋」の前に企画されていた作品のために作られた曲だったそうですが、その企画がとん挫したため、こちらの作品のエンディングとして起用されたのだとか。映画って、音楽大事ですよね^^;!
最初から最後まで、本当に楽しませて頂きました。関係各所の皆様、ありがとうございました。
やっぱり映画館で見る映画は格別です。写真は日比谷公園から望むミッドタウン。このくらい晴れていると気持ちが良いですね!