一人ぼっちの体験教室。
遠い遠い、記憶の海にある思い出がひっそりと蘇ってきたので、書き残しておきます。
なぜ今このタイミングだったのか、よくわかりませんが・・・。
小学生の頃、一度だけ地元のスポーツクラブにある新体操教室に体験に行ったことがありました。
そこの水泳教室に通っていたのですが、きっと何かのきっかけで見かけたのでしょう。自分もやってみたいと思ったのです。
勇気を出して、ドキドキしながら参加したお教室ですが・・・ちっとも楽しくありませんでした。
確かレッスン中の約45分程度、ひたすらポールのようなものをぴょんとジャンプする動きを繰り返していただけでした。
最後に前屈をしたら、私の体がやたらと柔らかいことに先生と他の生徒さんが驚いていたことだけは妙に覚えています^^;生徒の動きくらい最初に確認しろ、と今なら講師に言います笑。
先生もほぼほったらかしで物凄く疎外感を感じました。今にして思えば、先生も若手の方で・・・きっと大学を出たてで教えているような人で、体験入室の子どもに構っている余裕などなかったのかもしれません。いや、新人だろうがベテランだろうが、プロの指導者としてそれでは困るんですけど^^;
お教室には、既に通っていると思われるお子さんが7人くらいいました。下は3~4歳くらい?
全員女の子でしたが、皆お人形さんみたいに細く、可愛く見えました。(実際はどうだかわかりません。子どものフィルターを通しているだけなので^^;)
それにひきかえ、どうしても自分の容姿のみすぼらしさを比べてしまうと、惨めで、惨めで・・・。
決して可愛いとはいいにくい顔立ちと、お世辞にも細いとは言えない体。パンパンに張った太もも、パツパツのスパッツ・・・どうしてこんなに汚らしいというか、もうちょっと何とかならなかったのかなというか笑、悲しくなるばかりでした。
そして何より、新参者の私を受け入れてくれるような雰囲気はありませんでした。
体験教室が終わった後、惨めな気持ちを引きずりながら一目散に教室を出てきたのを覚えています。嗚呼、デブとブスに居場所はないのだと、思い知らされた一日でした。
大人になってからバレエを始めた時も思いましたけど、今にして思えば、こういう審美系スポーツ独特の雰囲気って、昔からあったんですよね。もう何十年も経っているのに、いつまでたっても閉鎖的で外に開かれていかない・・・。初めてお芝居やダンスのレッスンに参加した時から感じていたのですが、外からの新参者にもうちょっと優しくてもいいんじゃない?といつも思うんです。先生も、古参の生徒も・・・。
私はそんなのおかしいおかしい!と一人で怒り狂っていて10年以上経った頃、やっと納得のいく先生に出逢えました。やっぱりこういう業界を何とかしよう!という向上心のある人たちっていたんだ、と、自分が感じていた違和感はおかしいものではなかったのだと、妙にほっとしたのを覚えています。
ずっと惨めな気持ちをひきずって、学校の勉強に逃げていたあの頃の私・・・大人になってから自分で努力すれば、いくらでも自分のベストの美しさは目指せるし、引け目に感じることもないのだと、あの頃の私に声をかけてあげたい。そう思った、2月のぽかぽか陽気の今日なのでした。さぁ、お家の事も済ませたし、午後はちょっとお散歩に出ようかな。お日様って最高の浄化ですよね・・・^^