思い出した「電話」の話。

時間があるので、過去の自分を振り返るというか、思い出すワークをしているのですが・・・。
随分昔の事を思い出したので、備忘録に。長いのでお時間がある方だけ立ち読みしていってくださいね。

私は小学校3年生の頃、いじめ・・・というわけでもなく、いやがらせ・・・というわけでもないのですが、ちょっと困った出来事がありました。

小学校3年生の頃、同じクラスにAちゃんという女の子がいました。
Aちゃんは前年、小学校2年生の時に私のクラスに転校してきて、3年生も同じクラスになりました。Aちゃんはどちらかといえば明るくて活発なタイプ。特に周囲から嫌われるような子でもなく、先生から目をつけられるようなタイプでもありませんでした。私とも大親友!というわけでもなく、別の仲良しグループの子たちと一緒に遊んでいたりして、ほどほどというか、適度な距離感で付き合っていました。

ある頃からか、そんな彼女から私の自宅に電話がかかってくることがありました。
確か内容は次の日の宿題の事とか、当たり障りのない内容だったのですが、「なぜそこまで深い付き合いのない私に聞いてくるのだろう?しかもわざわざ電話で」と思いつつ、同じクラスだからかけてきたのだろう、くらいにしか思いませんでした。

しかし、その電話は暫くの間、不定期にポツポツと続いていったのでした。

さすがに私もノイローゼとまでいかなくとも、そこまで仲良くもないクラスの子からしょっちゅう電話がかかってくることがストレスになりました。母も不振がったのですが、ナンバーディスプレイも無い時代、電話を取って「どちらさまですか?」と聞かない限り、誰が相手なのかわかりません。「できるだけお母さんが電話を取るようにするから」と母は言いましたが、決まって母が不在で私が電話を取る時に限り、彼女からの電話だったということがよくあるのでした。

そもそも、本当に次の日の授業や提出物に関わる事を聞きたいのであれば、学校へ直接電話をして担任の先生に聞くはずです。彼女にはクラスに私以外の友達もたくさんいたし、なぜわざわざ、中身があるのかないのか分からない、正直「どうでもいい」内容で電話をしてくるのか、理解に苦しみました。

当時、抜毛症を発症してしんどかった時期にそんな事が重なってしまい、本当に身体が滅多打ちにされていたというか、ボロボロになっていました。学校の先生が本当に優秀な先生たちで、助けられました。

表向きな「いじめ」や「嫌がらせ」ではありませんが、明らかに私だけに矛先が向けられる状態が、学年が終わるまで続いていきました。

彼女は当時「鍵っ子」と呼ばれていた、ご両親が共働き家庭のお子さんでした。
もう「鍵っ子」なんて死語でしょうが、私の育った土地は保守的な風土で、サラリーマン家庭であれば女性は家で専業主婦が当然という雰囲気がありました。そんな中、両親共働きというだけで、彼女は少し目立った存在でした。同級生にも何人か鍵っ子はいましたが、決して多くはありませんでした。

学校から家に帰っても夜まで誰も帰ってこない自宅の中で、暇を持て余していただけかもしれません。寂しかっただけかもしれません。毎日誰かの家に遊びに行くわけにもいかないしね。私の家に電話をかけてくるのも夕方ごろ。恐らくご両親が帰ってくる時間帯であろう夜に電話がかかってくることはありませんでした。

それでも、彼女からの電話やコミュニケーションは、当時の私にとってはストレスにしかなりませんでした。

結局、彼女からの電話が止んだのは3年生も終わりごろになってからでした。
私の母が、私の学校の公開授業(授業参観よりもっとフランクなバージョン)の時に教室にやって来たのです。

子ども同士の喧嘩・・・というか揉め事に大人がやたらめったら首を突っ込むものではない、というスタンスでしたが、さすがに先生方からアドバイスされたのでしょう。今までそういう事をしない人だったので、とても驚いたのを今でも覚えています。

他の保護者の方のように教室に入ってきて、私と一緒に作業をしていたグループの子たち(Aちゃんもいた)に「こんにちは。いつも仲良くしてくれてありがとうね」と母は笑顔で挨拶をして、去っていきました。

そして、その効果はてきめん。Aちゃんから二度と自宅に電話がかかってくることはありませんでした。
(Aちゃんのご両親がAちゃんの行動を把握していたかどうか、親御さんに何かアプローチがあったのかとか、そのあたりは全く分かりません)

実はその後、5年生、6年生と彼女と同じクラスになったのですが、3年生の時のような電話攻撃もなくなり、本当にほどほどの、大人のお付き合いの距離感になりました。確か宿泊学習とか同じ班になった気もするのだけど、特に何もなかったんですよね。向こうにとっては過去の出来事かも知れませんが、されたほうは一生忘れませんし、なんだかなぁという気持ちでした^^;また近寄ってこられたら嫌だなぁという気持ちもありましたね。最後はAちゃんが再び転校することになり、同じ中学校へは進みませんでした。

子どもの頃って逃げ場がないし、大人の物わかりの良さが時に子どもをさらに孤独にさせます。何だかんだで人の縁と強運で自分は腐らずに生きてこれたのだなと、こうやって思い出したときに改めて感謝するばかりです。

landlady
お芝居をしています。寄り道と道草ばかり。旅と自然と動物と音楽が生きる糧。

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