家族は見つけたところにある。
「図書館は逃走中」読了しました!
装丁に一目惚れで読み始めましたが、まさかこんな結末になるなんて!
先日観てきた「盲目のメロディ」を思わせるようなラストに思わずほっこり^^いい本に出逢えました。
(この作品はあの映画ほどハチャメチャではありません^^;!)
学校にも家にも居場所がない主人公の少年が最初は不憫でたまりませんが、移動図書館を営む母娘と出逢い、少しずつ成長していく様子は微笑ましく、先が読みたくなる仕掛けがたくさん!登場人物もひとひねりしてある魅力的なキャラクターが揃っていて、ご飯・・・ではなくてページが進む作品です。主人公の友達が本物のロボットになろうと頑張っている姿は痛々しいというか、もう誰か止めてあげて!!という心境^^;
心のどこかにヒリヒリした小さなやけどを抱えている者同士が、力を合わせて繰り広げる脱走劇。他人同士だったはずの登場人物たちが、行動を共にするうちに、いつの間にか本物の家族のような絆が生まれて・・・海外で映画化してくれないかな。ミニシアターとかであったら面白そうな作品です。
タイトルは本書の文中より。素敵な言葉だ!