『不思議の国の数学者』を観てきました。
5月中旬に鑑賞してきました。横浜・桜木町にて・・・。こちらもポスターで一目惚れした作品です。
「スウィング・キッズ」以来の韓国映画でした。韓国映画ならではのノリというかテンションというか。途中学園ラブコメみたいなのがいきなり始まったりしましたが、それも面白かったです^^;
舞台は韓国のエリート高校。落ちこぼれの男子高校生と、高校の警備員を務める男性が、ひょんなことから出逢い、数学を通して交流を深めていく・・・というのが大まかなスタート。想像以上に壮大というか大きなスケールに発展していって、どんなラストで終わるのか、と後半は終始ハラハラしながら見ていましたが、最後は気持ちの良いラストでした。「スウィング・キッズ」が結構シビアだったので、その分も今回救われた気持ちになりました。
個人的に印象的だった出演者はパク・ヘジュンさん。いい役者さんだな~と思いながら見ていました。脱北者支援団体のリーダーを務めているが、実は・・・という設定も良かったです。韓国が抱える国際問題(というか、脱北者の問題)についても上手に盛り込んで描かれていたと思います。北朝鮮から他の国へ向かうことを「脱北」と表現されますが、その逆のパターン(一度北朝鮮から他の国へ行ったものの、再び北朝鮮へ戻ろうとする)もあると知って衝撃でした。たしかに、自由を求めて他所へ行ったものの馴染めないのならいっそのこと・・・ということになるのでしょうか。
映画館の鑑賞料金、大手では一斉に値上げが始まりましたね。それでも、舞台鑑賞よりは随分手頃ですが・・・。エンタメや芸術ってなくても生活に困らないものですが、ないと人を形作る何かが失われてしまうというか、なんと言うか・・・時世柄、ウェブ配信で楽しまれている方も多いと思いますが、私はやっぱり映画は映画館で観るために作られていると思っているので(特に映画音楽は映画館の音響で楽しみたい!)、行ける限り小まめに足を運びたいと思います。6月も『青いカフタンの仕立て屋』『遺灰は語る』など、見たい作品が目白押しです。どれだけ行けるかしら。