『ビッグ・リトル・ファーム』を観てきました。

『ビッグ・リトル・ファーム』を観てきました。

『ビッグリトルファーム』予告編の時から気になっていました。動物好きとしては絶対に観たい・・・!ドリトル先生が延期(いまだ公開日も定まらず)なので、とても楽しみにしていました。

一匹の犬を飼い始めたことがきっかけで、大都会のアパートを追い出された(犬の鳴き声のせいで・・・)一組の夫婦が、理想の農園を作るというお二人の夢の実現に向けて一歩を踏み出すところから始まっていきます。スポンサー探し、農地探し・・・0からの大枠づくり、劇団の立ち上げとあまり変わらないのかも。

とにかく、広大なアメリカの大農園!何もない(むしろマイナス要素だらけの?)土地に種がまかれ木が植えられ、そこから芽吹いて・・・という自然の美しさだけでなく、動物による農被害に悩み、干ばつやハリケーンといった自然災害に遭い、支えてくれた人が旅立ち・・・と次から次へとやって来るトラブルに立ち向かっていく姿も見どころです。外からやって来る動物たちに鶏が襲われて死屍累々になっているシーンは本当に辛い・・・牧羊犬(で、良いのですよね?)のつもりで飼っていた犬が鶏まで襲ってしまうとか(でも、その犬に別の役割をきちんと与えたオーナーは本当に素晴らしいと思った)、しんどいシーンも多かったです。でも、毎日命のやり取りが行われる場所ですから、当然の事なんですよね・・・。

劇中、何度も出てきたのが「多様性」という言葉です。
夜中、農園に忍び込んだコヨーテが農園の設備に頭を打ち付けてしまい動けなくなっている姿を見つけて、「害虫と言われているコヨーテにも役割があるのではないか」と考えるジョンの姿勢にとても感動しました。そして、多様化が進むことでそれは徐々に形になっていき・・・適材適所、といいますか、それは人間の世界でも同じことですよね。

農園が大きくなるにつれ、観光客が来るようになるまでに!美しい農園に見入るお客さんと、その姿を嬉しそうに見るオーナーご夫婦の姿がとても眩しかったです。とにかく美しい自然の風景に心癒されたい方に是非観て頂きたい作品です。

明日は念願の『三島由紀夫vs東大全共闘』を観に行きます!どんな作品なのか、客席の雰囲気も含めてとても楽しみです。

landlady
お芝居をしています。寄り道と道草ばかり。お時間がある時にふらっと覗きに来ていただければ嬉しいです。