『ハスラーズ』を観てきました。

主演がコンスタンス・ウーとジェニファー・ロペスということで観に行きました。
やはり客席の大多数は女性。

生活のためにストリッパーへと身をやつした女性・デスティニー(コンスタンス・ウー)が、そのクラブのトップに君臨する“女王”ラモーナ(ジェニファー・ロペス)と出逢い、手解きを受け、交流を深める中で“売れっ子”としての不自由ない優雅な生活を手にします。ところが、リーマンショックをきっかけに(ギリギリ)合法の荒稼ぎだったはずが、次第に見境のない違法へとなり・・・。割と分かりやすく栄枯盛衰があって、見ていて面白かったです。女性版「ウルフ・オブ・ウォールストリート」みたいな感じでしょうか。

一番笑ったのは、二人が違法な薬を調合をするためにキッチンに立つシーン。
作っているものがアレでなければ、和やかというか、微笑ましい場面だと思うのですが・・・調合した薬を味見して二人して倒れるとか、(はたから見れば)ばかばかしい実験に真剣になる二人の様子がコメディのようにも見えて、とても楽しかったです。

娘と共に暮らすために、純粋に生活を良くしたくてストリッパーの仕事を選んだデスティニーと、生活のためでもあると同時に、貧困層からすべてを巻き上げて奪っていったウォール街の男たちへの復讐もこめて仕事をしているラモーナとの間には徐々に溝が生じてきます。そして、組織が大きくなりすぎたあたりから、事態は混迷を極めていき・・・。

最後には全ての罪を告白することを選んだデスティニー。裏切り者だと食って掛かるラモーナに「娘のためだった」と泣いて謝罪をするデスティニーですが、その様子にラモーナは「母親は皆狂っている」と呟き、別れとなります。それは世間への言葉であり、彼女への言葉であり、自分への言葉でもあったのでした。

リーマンショック以降、ストリップクラブにロシア人女性が増えたとか、そういうところの描写がリアルで面白かったですね。実際の様子はさすがにわかりませんが^^;男性たちの栄枯盛衰の様子は様々な映画で似たような描写をされていますが、わかりやすくてシンプルですね(かなり誇張されている部分もあると思います)。でも、あんな中でも堅実に生きた人もいれば、落ちても這い上がって変わらずバブリーな生活をしている人も多いでしょうから、なんやかんやといいながら、男の稼ぎに頼らざるを得ない女性たちの悲しさみたいなものが透けて見えてきます。

そして、デスティニーにインタビューする女性、彼女は記者ということでいいのでしょうか。
彼女のインタビューを中心に話が行ったり来たりするのですが、そこがいまいち理解できないまま終わってしまいました。でも、デスティニーに出自を尋ねられた際、新聞記者の父と精神科医の母をもち、生活に困らない程度に裕福な暮らしをして、アイビーリーグの一つであるブラウン大学まで卒業したと語った彼女に対して、デスティニーが「何一つ不自由なく育ったお前に私の何が分かるんだ!」といいたくなる気持ちは分からなくもない^^;親の収入=子供の学歴に直結しつつあるのは日本も同じですが、様々な角度でお金に困る女性の抱える悩ましい部分を上手に浮かび上がらせているなと感じました。

そしてあのラスト、彼女は母親だったという理解でいいのでしょうか。
いくら家族のような付き合いがあるとはいえ、自分が子供の頃の写真を他人にわざわざ渡す人なんてあまりいないと思いますので、10代で母親になったと計算すれば、ありえない設定ではないのかな・・・という気もしなくはありませんが。(でもラテン系の彼女からあそこまでアジア系の血の濃い娘が生まれるとは考えにくい?)もっと最後まで痛快なコメディ作品なのかと思いきや、最後はじんわり温まりました。

とにかく、あのジェニファー・ロペスの肉体美を見るだけで価値がある作品だと思いますので、迷われている方は是非。あの美しい肉体は大きなスクリーンで見るからこそ更なる価値を生むと思います。もちろん、他のストリッパー役の女性も迫力満点で見ごたえありです!

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