白い“お使い”
今週末はうだるような暑さでしたね。皆さん、お加減はいかがですか。
さて、先日少し驚いたお客さんと鉢合わせてしまいました。
急に暑さがやってきた先日の土曜日。外出先から汗をかきながら帰ってきて、玄関まであと数歩・・・という距離の時。「ペチョッ」という音とともに、何かが空から降ってきたのです。割としっかりと、ハッキリとした音だったので、何が床に落ちてきたのだろうと思い地面に目をやると。
や、ヤモリ!!
びっっっくりしました。いくら初夏のうだるような暑さが急にやってきたとはいえ、まさかヤモリが空から降ってくるとは思わず、一瞬たじろぎました。しかも、壁に擬態していたのでしょうか、白っぽいアイボリー調のヤモリだったのです。
数年前のカエル鉢合わせ事件と言い・・・都内在住ですが、現在の居住エリアは結構自然豊富というか、野生動物に事欠きません。
住宅が密集している地域のため、意図的に空き地として区画整理されている場所がぽつぽつとあるのです。そこに青々と雑草が生い茂り、周囲には民家。庭先には手入れが行き届いた花や樹木があり・・・となれば、都会において動物たちにとっては貴重なオアシスなのでしょう。先日、我が家のベランダにやってきたアシナガバチしかり・・・。
人間の私も驚きましたが、もっと驚いたのは空から降ってきたヤモリの方だったはずです。
恐らく壁伝いに移動していたのでしょう。私の家の壁を伝って移動する途中だったのかもしれません。そこにまさか家主が突如帰ってくると思わなかったのでしょう。驚きのあまり「ペチョッ」という音とともに壁から手が離れてしまい・・・その瞬間のヤモリの絶望たるや、いかばかりだったでしょうか。
そのあとは猛スピードで私とは逆方向に走り去っていきました。私もしばらく様子を見守っていましたが、私が動かないことを察知したのか、こちらを振り返ることもなく、一目散に人気がない場所へ向かっていきました。ご、ごめんね、ヤモリさん・・・暑い中、一生懸命壁を伝っていたでしょうに・・・。お互い無事故(踏まない・踏まれない)だったのが唯一の救いです。
白いヤモリは幸運の象徴だとも言いますが、「よく寝てしっかり生きろ」と言いに来てくれたのでしょうか。ありがたいことです。
そんな夏の足音が聞こえてきたこの頃の夜は、シャーロック・ホームズシリーズのラジオドラマを聴くことに凝っています。
ホームズシリーズもたくさんありますが、一番面白いと感じたのは「ブルース・パーティントン設計書」。ミステリーは読み始めると他が手につかなくなるので手を出すタイミングにいつも悩みます^^;