バレエ映画ではなかった。

バレエ映画ではなかった。

今日は一日芸術に浸ろう!dayということで、朝から有楽町へ。
映画「girl」を観てきました。

水曜ということで警戒していましたが、朝一の回なのに会場は満席!
昨晩webから予約した時は半分も埋まっていなかったのだが・・・注目度の高さがうかがえました。
予告編でバレエシーンが多くあったので、そこへの期待もあり鑑賞。

ですが、実際はもっと重く、ひりひりと痛く・・・むしろ何故バレエ?と一瞬思ってしまった^^;
男性の体で生まれたトランスジェンダーのララは15歳、夢はプロのバレエダンサーになる事。
性転換の手術の準備やホルモン治療を受ける傍ら、国内有数のバレエ学校で学び、何歩も先を進むライバルたちに追いつけ追い越せと日々ハードなレッスンに励みます。

周囲の理解ある大人たち(父親、ララの治療にかかわる医療スタッフ、学校の先生etc)に囲まれてはいるものの、本当の彼女の心の内側に寄り添ってくれる人はおらず(いや、ララがもっと助けて!とか言えばよかったのかもしれませんが、そうしたらこの映画の面白さが半減してしまう気がする)、少しでも早く「女性になりたい」と焦る気持ちから、ホルモン剤の量を増やしてほしいと言ってみたり・・・とにかく、彼女の孤独や痛みが画面越しにずっと伝わってくる作品でした。

肝心のバレエのレッスン風景もすごく良かったです。
個人レッスンのシーンやクラス全体で発表会の練習をするシーン、あえて手ぶれの撮影があったりなど、とても臨場感がありました。

バレエって男性ももちろんいらっしゃいますが、圧倒的に「女性」が多い女の花園。
そこにララが身を置くことで、肉体は男性だが心は女性という彼女の存在がとても鮮やかに浮かび上がりました。ララ自身も絶対にバレエダンサー!というより、むしろ「女性になりたい!」という気持ちの強さで、あのハードな環境に身を置き、酷な練習にも耐えてきたのではないかと思いました。

ラストはあまりに衝撃的!あの表情をハッピーエンドとするのか否かは分かれるところだと思いますが、評価の高さが納得できる作品でした。彼女は心も体も女性になれたのかな。歩くたびに響くヒールの音が耳に残っています。

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