『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』を観てきました。
連日の冷たい雨も和らいで、今日は映画鑑賞日和?場内は満席!
予告編のドタバタギャグ臭というか、ドッスンバタバタのコメディ感が満載だったので、そのあたりをかなり楽しみにして観に行ったのですが・・・終盤は・・・もう、なぜか疲れました。笑。
何というか、勢いとスピードだけ(同じ?)の小劇場の芝居を延々90分以上見せられた時の妙な疲労感というか、あの感覚に近い感じです。もう、監督はやりたいことは全部詰め込んだんだろうな、とそれだけは映像で十二分に分かりました。この機を逃したら、もう映画化は絶対にできなかったでしょうね、多分!
新進気鋭?のCM監督が撮影中に行き詰る中、ふと学生時代に撮影した映画のロケ地が撮影場所と近いことを知り、撮影クルーのバイクで現地へ赴くところから少しずつ物語は動き出します。この時に撮影した映画は賞を獲得したほどの出来栄えだったのですが、その映画に出演したのは地元の人々。そして、その映画出演をきっかけに人生が変わっていった人々と、主人公が再び交わり・・・。異空間へ飛んだかと思えば現実に戻ったり過去に遡ったり、ラブストーリーがあったかと思えば失笑に近いコメディもあり、何故か泣けたり・・・何なんだ、この映画は!
でも、妙に(きちんと?)小説『ドン・キホーテ』を踏襲しているんですよね。
現実と妄想の区別がつかなくなって旅に出る所とか(今作では映画に出たことがきっかけで生活が変わってしまった)、風車に突進するところとか、城に招き入れられて侮辱を受けるようなシーンとか・・・。この作品の原題は「THE MAN WHO KILLED Don Quijote」直訳すると「ドン・キホーテを殺した男」になり、一気にミステリーというか、サスペンス感が増しますが・・・このタイトルの意味は映画後半できちんと回収できた(気がする)ので、一応オチは拾えたことになるのだろうか。
取り敢えず音楽が好きなジャンルだったので、それだけで大満足。アンダルシアの風、ギター、炎、男と女・・・。陽気なラテンダンスも良いですが、しっとりとしたタンゴも素敵ですね。
で、結局あの人たち(騎士や姫もろもろ)はどうなってしまうのだろうとか、撮影はどうなるの?どうなったの??とか、ストーリーが回収しそびれたのか私が回収し損ねたのかも朦朧・・・いや、曖昧な感覚ですが、でも「頑張って締め切りに間に合わせました!」みたいなあのごった煮感、個人的に嫌いじゃありません。あと、1年分の「ドンキ・ホーテ・デ・ラ・マンチャ」の単語を聞きました笑。
取り敢えず、1月のノルマは終了。2月も見たい作品が現時点で8作品。どれだけ行けるかな・・・楽しみです。4月以降は忙しくなりそうなので、春先までは映画を満喫したいと思います。
実は今週末、遂に「あの」イベントに参戦することになりました。交通手段とチケットも手配済み。あとはワクワクしながらよく眠るだけだ・・・!