「マニュアル」と「レシピ」

今日のタイトル、どちらを持っていますか?というお話・・・。
昨日の恥をちょっとずつ捨てながら、前に進んでいます・・・いや、もう捨てるしかない・・・。

同じ手順を示したようなもので、「レシピ」と「マニュアル」がありますよね。
料理では「レシピ」をよく使い、お仕事の手順書として「マニュアル」という言葉がよく使われていると思います。

「マニュアル」と聞くと、誰もがそれを見れば一定レベルの仕事ができるようになるためのもの、そして、常にアップデートされていくもの、というイメージがあります。仕事で使うシステムやツールも日進月歩。以前は10年ひと昔、という言葉がありましたが、今は1年ひと昔、ですよね。常に更新してベストな内容を保ち続ける・・・それがマニュアルの目指すところではないかと思います。

一方、「レシピ」というのは、誰もが一定レベルのものを作れる一方、マニュアルと違い、伝統的に守られているようなものも多い・・・いや、守るために作られているようなものも多いイメージです。だからと言って拘束力があるわけでもなく・・・時間の経過と環境の変化で更に自由なアイディアが生まれるようなものがレシピと呼ばれるものではないかと思います。

ふと、これまで様々な方から教わってきたお芝居に関すること・・・レシピのように持っていたいなぁ、と思ったんですよね。

もちろん、現場に行けば「仕事における現場での正解」というものは確実に存在すると思いますし、「こういう演技を要求されたときはこう動く」というマニュアル化されたパターンもあると思います。しかし、それとは別に、蓄積されたマニュアルを上手にアレンジして、更に面白いお芝居が作れるようになればベストだな・・・そんなことを考えました。

あの先生に教わったメソッド、この先生に教わったあの演技術・・・組み合わせてみたら面白い味付けに仕上がるかもしれません!逆に、随分前に漬け込んでいた表現が一周過ぎて美味しく仕上がっていたり・・・。ホームパーティにぴったりのメニュー、大人数でのイベントにふさわしいお料理、色々ですよね。コツコツと積み重ね、色々な場所を経験することで、自分だけのレシピを生涯かけて作っていきたいな・・・と思います。

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landlady
お芝居をしています。寄り道と道草ばかり。お時間がある時にふらっと覗きに来ていただければ嬉しいです。