次の公演に向けて自宅で出来るトレーニング

このような情勢ですが、半年ほど前から徐々に劇場などでの公演も行われるようになり、配信など、新しい試みも活発に行われています。大規模な商業演劇だけではなく、一般の小劇場やカフェなどでのコンサートも徐々に復活しているように感じます。

この情勢で生活に手一杯で正直芝居どころではない、という人も多いと思いますが、それでも次の公演に向けて頑張っている人たちが大勢いることも存じ上げています。

では、今この状況の中で、大勢で集まらなくても、自宅で一人でできる俳優としてのエクササイズにはどういった物があるかな、と思いました。先日資料を整理していた時に良さそうなものを見つけたので、困っているどなたかに届けばいいなと思って書き残します。

【自宅で出来るトレーニング】
1.芝居の勉強をする
2.体づくり
3.定期的にお稽古をする

今回は3以外の1と2で出来ることを考えてみたいと思います。
(今の情勢で3はあまり現実的ではありませんし、経済的に厳しい方も多いと思いますので・・・)

1.芝居の勉強をする。
あまりにもザックリしていますが、舞台で使われている基本的な用語を見直すとか、演技ではなく、あえて演出の仕方や脚本の書き方の本を読んでみるとか、知識の部分を増やす、ということです。

ミュージカルなどで歌やダンスも必要なら、譜面の読み方とか、ダンスならダンス用語をきちんと理解する、とか。普段片手間になっていて、なんとなく知っている「つもり」になっていることの補強をすると良いと思います。

2.体づくり
ここで言う体づくりとはダイエットとか肉体改造とかではなく、舞台の上で演じるために必要な体を作るということです。

特に昨年から在宅ワークが推奨されているせいか、家でダラッとした姿勢でず~っと座っているような生活を続けていて、とんでもなくだらしない体になっている人も多いのではないでしょうか。その詰まった体でまさか人前に出るのですか?oh my god!

社会人になりデスクワーク中心になると、学生時代のように定期的な運動習慣を周囲が作ってくれませんので、どんどんズルズルと「動けない体」になっていきます。そしてそこに加わる「加齢」・・・ライフワークや趣味で楽しんでいることに、そこまで時間を割けない、という人もいるかも知れませんが、鍛えられていない、みっともなくだらしない体を長時間見ないといけないお客さんの身にもなって下さい。何もしていないのに視力が悪化しそうで、地獄です(と、経験者は語る)。

筋力、柔軟性、運動能力、この3つは加齢と共に衰えを見せていくものと言われています。

でも、そのスピードを緩やかにすることも可能です。
激しいトレーニングをせずとも、カラダを鍛えることは出来ます。

個人的におすすめは「脳トレ」です。

これをやるとダンスのフリ覚えが格好に早く、よくなりますよ。
演技系の専門学校全てで必修科目にすればいいのに、と思っているくらいです。

このトレーニング、ダンスが上手い人(=フリ覚えが早い人)にとってはなんでもないのですが、ダンスが苦手な人の多くにとって、地獄のような訓練です。私も苦手な類の人間なので、よく分かります。

鏡に写った不格好な自分がみっともないし、ダサいし、こんな簡単なことも出来ないなんて・・・と、自暴自棄になってしまうのもよく分かります。でも、そこで諦めないでほしいのです。

私も10年辞めずにやってきて、ある日突然すーっと自然に出来るようになりました。自転車が乗れるようになった日のことを覚えていますか?あの感覚です。突然、出来るようになるんです。前触れもなく・・・。

それからも出来るようになるスピードが上がり、年令を重ねても肉体が進化する部分ってたくさんあるのだな、と大人になってから始めたからこそ実感する部分があるのです。

演技レッスンで行われる「脳トレ」だと、せいぜい二拍子、三拍子くらいの組み合わせですが、五拍子、六拍子の動きになったりすると、もうシナプスがてんやわんや、プライドはぐちゃぐちゃ^^;でもそれって、体が一生懸命覚えようと頑張っている証拠。その日は全く出来なかったのに、なぜか次の日になったら出来ていることってありませんか?アレです。

以前はテレビで、ミュージカル「アニー」のお稽古風景などが放映されていましたが、あの中で「ドゥダダディダディドゥダ」と言いながら子役さんたちが一生懸命、二拍子、三拍子の動きをしている様子が見られたりしますよね。あれも一種の「脳トレ」ではないかなと思います。

これは映像でお手本があるととてもわかりやすいと思うので・・・youtubeなどの動画サイトで「脳トレ エクササイズ」などと検索すると、良いものが出てくるかもしれません。

このトレーニングのポイントは「出来るようになったら新しいことをする」です。
一度出来るようになると、脳ってサボることを覚え始めますから・・・二拍子の次は三拍子、その次は・・・とレベルアップしていくと、とても楽しいと思います。最初は腕だけ、次は足、次は首もつけて・・・とかね^^

自宅だと大きな声も出せないし、足音を立てることもはばかられますよね。でも、そんな環境でもできることってたくさんあるんですよ。こっそり始めてこっそり差をつけて、何食わぬ顔で次のお稽古に参加してみましょう。前より良く動ける、理解できるようになった自分に、きっとびっくりするはずです。

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